日本SGI株式会社
(社長:和泉 法夫、本社:渋谷区恵比寿)と応用地質株式会社(社長:田矢 盛之、本社:千代田区九段北)は地盤災害映像監視システムを開発、商品化することで合意しました。第一弾として日本SGIのユビキタス・モニタリング・ソリューション「SGI(R)
ViewRanger」と、
応用地質の地盤災害監視システム「i-SENSOR 伸縮計」
を統合した災害監視システムの開発に着手、来春4月に発売する予定です。
i-SENSORは各種センサとNTTドコモのパケット通信サービスFOMA(R)を合体することによって、がけ崩れや地すべりなどの地盤の移動量や水位、雨量などの地盤災害を未然に察知し、それらの情報を通知するシステムです。これに日本SGIのViewRangerを組み合わせることで、映像情報からも地盤災害を早期にかつ確実に把握することが可能になります。
今年、日本各地を襲った台風による豪雨や新潟県中越地震などによって生じた多くの地盤災害を経験して、地盤災害に対する社会の関心が急速に高まっています。特に台風による豪雨や地震によって直接引き起こされる一次災害だけでなく、脆弱化した地盤が引き起こすがけ崩れや土石流などの二次災害に対する迅速・的確な対応の必要性も指摘されています。
こうした状況に対応するため、地質調査・建設コンサルタント会社であり、また計測器メーカーでもある応用地質は地盤災害監視システム「i-SENSOR」を開発し、これまで全国に100システム以上を設置してきました。
i-SENSORは地盤の移動量や雨量などの物理的な計測を主体としています。しかし、地盤災害状況を視覚的に把握したいといったニーズが極めて高いことから、このニーズに応えるべく、最新の映像センシング技術とユビキタス・モニタリング・ソリューションを兼ね備えたViewRangerをi-SENSOR伸縮計の機能の一つとして取り入れた地盤災害映像監視システムを開発することにしました。
この地盤災害映像監視システムは、日本SGIのViewRangerと応用地質のi-SENSOR伸縮計によって構成されます。ViewRangerはUNIXベースのマイクロ・エンコード・サーバにCMOSカメラやNTSC端子を組み合わせることで、従来のアナログカメラやIPカメラでは実現できなかった高度な監視機能を持つ映像モニタリング・ソリューションです。標準装備のMPEG-4エンコーダーにより映像、音声を含む2時間程度のデータをローカル蓄積することが可能であると同時に、100Base-TX、無線LAN、PHS、FOMAなどの標準的なネットワークに対応するコンパクトフラッシュのスロットを装備しており、いつでもどこでもリアルタイムに映像を監視できる機能を実装しています。
このViewRangerを地すべりやがけ崩れの地盤移動量をモニタリングするi-SENSOR伸縮計に組み込むことによって、崩壊危険箇所の視覚的な状況把握や、小動物や倒木による伸縮計の誤動作確認などのニーズに応えます。
さらにi-SENSORの機能に映像センシングといった新しい機能が加わるのはもちろんのこと、通信インフラとして災害に強いNTTドコモのFOMA(R)の他、様々な顧客ニーズに対応した各種通信インフラも利用可能になります。
また、来春4月から開始される応用地質のi-SENSORWebデータ配信サービスでは、地盤災害監視箇所の状況について、計測情報に加え、映像によっても簡単に閲覧可能なサービスを提供する予定です。
日本SGIと応用地質は、今回の地盤災害映像監視ソリューションシステムの提供にあたり、製品の開発・販売だけでなく、設置工事から地盤災害に関するコンサルティングまでの幅広いトータルソリューションの提供について協力していく考えです。
<商標登録>
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